中学生の頃からBOOWYが大好きで、初めて聴いてから30年近くたった今でも曲を聴いたり、ライブDVDを見ます。
特に1987年7月31日と同年8月7日にに神戸ワールド記念ホールと横浜文化体育館(通称:横浜文体)で行われた4時間にも及ぶBOOWYの伝説的ライブ「GIGS CASE OF BOOWY(ギグス ケース オブ ボウイ)」が一番好きです。
今から30年ほど前に行われたライブにも関わらず今見ても古さを全く感じさせない、本当に
伝説
と言えるライブの「GIGS CASE OF BOOWY」で発生したアクシデントを紹介します。
すべて2012年12月24日に発売されたBOOWY Blu-ray COMPLETEとして販売されている「”GIGS”CASE OF BOOWY COMPLETE」や単体のDVDで確認することができるので、気になる方はぜひ買ってチェックしてみてください。
これを知っておくだけで「GIGS CASE OF BOOWY」が100倍楽しめますよ。
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目次
GIGS CASE OF BOOWYの曲演奏中に発生した4つのアクシデント
BOOWYの代表曲『BAD FEELING』のアウトロで布袋さんがエフェクターを踏み間違える
イントロのリフが特徴的で様々なライブで演奏されてきた『BAD FEELING(バッド フィーリング)』。ソロになった布袋さんが今でもアレンジして演奏しているのでご存知の方も多いでしょう。
この曲のギターをコピーしようとしても難しすぎて挫折したり、なんとかコピーできても布袋さんのような雰囲気が出せないことでも有名ですね(僕もそのうちの一人です)。ギターを初めて間もない頃は譜面を見ても
どうやって弾いてるのか分からない
ぐらい難解なリフで、何度も何度も練習しましたが未だに弾けません…。
神戸ワールド記念ホールで演奏された『BAD FEELING』では、アウトロのギターソロで布袋さんがエフェクターを踏み間違えるアクシデントが発生。
恐らくバッキング用の音からギターソロ用の歪んだ音に切り替えたかったと思うのですが、なぜか「1994 -LABEL OF COMPLEX」で使用するオクターバーをオンにしてしまい、ギターの音がモコモコになってしまいます。
エフェクターを踏み間違えた直後に布袋さんはドラムの高橋まことを確認したので、僕はアウトロに入るタイミングを間違えたんだと思ってましたが、
まさかエフェクターを踏み間違えてたとは驚きです。
高橋まことのほうを振り返る布袋さん
このアクシデントを取り戻そうと思ったのか、タイミングをみてオクターバーをオフにした布袋さんはあの独特のステップでいつも以上に踊りまくるワケですが、アウトロのギターソロ終盤で使用するYAMAHAのSPX(マリオネットのソロ終盤などで使われるヒュ〜ワ〜音を出すエフェクター)を踏みに行くタイミングが遅くなってしまい、左足をめい一杯伸ばしてギリギリのタイミングでSPXのフットスイッチをオンにできたことを僕は見逃してません。
独特のステップで踊る布袋さん
踊り過ぎて足元にあるエフェクターのスイッチを変な位置から操作する布袋さん
このアクシデントはGIGS CASE OF BOOWYのDVDにはアップで写っており、一連の内容が確認できます。
BOOWY初期の名曲『LONDO GAME(ロンドン ゲーム)』の演奏中に高橋まことのスティックが折れる
1983年発売のアルバム「INSTANT LOVE(インスタント ラブ)」に収録されている『LONDO GAME(ロンドン ゲーム)』。
GIGS CASE OF BOOWYでもその凄まじく攻撃的な演奏に圧倒されるワケですが、なんと神戸ワールド記念ホールでのINSTANT LOVEの演奏中にドラマー・高橋まことが左手に持っていたスティックが
真っ二つに折れる
というアクシデントがDVDに収録されています。
高橋まことのドラムプレイがパワフルなのに加えてリムショットなどでスティックが劣化してたんだと思いますが、序盤の「ロン!ドン!」のタイミングで左手に持っていたスティックがポッキリ折れてしまいます。
左手のスティックが折れるとスネアが叩けないし、予備のスティックはフロアタム側(右手側)に用意してあるという状況で、
あっ、スティックが折れた!どうすんの?
と思った瞬間に
折れた左手のスティックを後ろに投げ捨てる→右手に持っていたスティックを左手に持ち替える→右手で予備のスティックを取る→タイミング良くスネアを叩き始める
という技を簡単にやってしまいます。その間にスネアの音が途切れたのは1回だけ。
折れた左手のスティックを後ろに投げ捨てたあと、スティックの破片が左足と左側のフロアタムの間に引っかかったままになりますが、そんなことはお構いなしに演奏が続けられます。
左手のスティックが折れた!
折れたスティックを後ろに投げ捨てる!
右手のスティックを左手に持ち替える!
右手で予備のスティックを取り演奏を継続!左足の上に折れたスティックの破片が。
プロのドラマーなら当たり前にできることなのかもしれませんが、その無駄のない動きは圧巻です。
DVDのような商用メディアにこのようなアクシデントの場面をあえて収録するのは話題性による売上げアップと、ライブならではの臨場感を伝えたいという意図があるのかも知れませんね。
2会場でミス!BOOWYの幻想的な曲『DANCING IN THE PLEASURE LAND』で布袋さんがアウトロの回数を間違える
神戸ワールド記念ホールで演奏された『DANCING IN THE PLEASURE LAND』。
「ダー ダッダダ・ダー ダッダダ・ ダー ダッダダ」というフレーズが何回か繰り返されるアウトロで、布袋さんがその回数を間違えてしまいフレーズが終わるはずのタイミングで「ダー ダッダダ・ダ」を続けてしまいます。
「ダー ダッダダ・ダ」の繰り返し中の布袋さん。
布袋さんが「ダー ダッダダ・ダ」の回数を間違えるもなんとか立て直した高橋まこと。
幸い、高橋まこととベースの松井常松が臨機応変に対応して大事には至りませんでしたし、間違えた後は「ダー ダッダダ・ダ」を終えるタイミングを布袋さんは高橋まことにアイコンタクトで合図してました。
「ダー ダッダダ・ダ」を終えるタイミングをまこっちゃんに合図する布袋さん(左下)
ちなみに、後発されたGIGS CASE OF BOOWY完全版のCDによって、横浜文化体育館で演奏された『DANCING IN THE PLEASURE LAND』でも
アウトロの回数を間違えていることが発覚w
つまり、同じ曲の同じ部分を2会場でミスしていることになります。DVDに収録されていない横浜文化体育館のほうが神戸ワールド記念ホールよりも間違えたことがハッキリと分かるので、ぜひ完全版のCDでチェックしてみてください。
BOOWYのライブ終盤曲「Dreamin’」のギターソロ後にスタッフが布袋さんのエフェクターを操作する
「夢を見てるヤツらに贈るぜ!」というヒムロックのマイクパフォーマンスとともにライブ終盤で演奏されることが多い『Dreamin’(ドリーミン)』。
バッキングからギターソロに入るタイミングでエフェクターを踏んでギターソロ用の音に切り替えたあと、演奏しながらマイクスタンドやエフェクターがある立ち位置を離れて舞台の上手(客席から見て右側)にある階段を登り切り、そこでギターソロを弾き終えてもそのままその場所で演奏を続けます。
つまり、
本来の立ち位置にいないのでギターソロが終わってもエフェクターを踏むことができず、ギンギンに歪んだギターソロ用の音からバッキングの音に戻せません。
かなり歪んだ音でバッキングすることになるのでどうするんだろ?と思ったら、布袋さんが舞台の下手(客席から見て左側)に待機しているスタッフに
バッキングの音に戻して!(想像)
とアイコンタクトを送るとスタッフが布袋さんの立ち位置に中腰で向かい、手でエフェクターをオフにする瞬間が画面左端で確認できます。
ギターソロが始まり、舞台の上手へ移動する布袋さん
階段を登りきったところでギターソロを引き続ける布袋さん
ギターソロが終わるもエフェクターが踏めないのでスタッフに合図
スタッフが布袋さんの立ち位置に駆け寄り、バッキング用の音に戻す
これはアクシデントとはちょっと違いますが、ライブならではの光景ですね。DVDでは早めにカメラが切り替わるので、コマ送りや一時停止をうまく使って確認しましょう。
ちなみに、これに似たようなことが1988年4月に東京ドームで行われたライブ「LAST GIGS」でも起こります。
いかがでしたでしょうか?GIGS CASE OF BOOWYで紹介したい場面やアクシデントはまだありますが、GIGS CASE OF BOOWYのライブDVDはアクシデント以外の演奏場面も見どころがたくさんあるので、まだ見たことのない方はぜひ完全版のCDと合わせて見てください。
解散後も話題に事欠かないBOOWYはやっぱり伝説のロックバンドですね。